午前中、ホラーというよりダーク・ファンタジーの色が強い映画をDVDで鑑賞しました。
「ハウンター」です。
霧に閉じ込められた家族。
その家族は毎日同じ日を過ごしていることに長女のリサが気付きます。
他の家族は、朝になると前日の記憶が消え、同じ毎日を繰り返していることに気付いていないのです。
15歳最後の1日を何故半永久的に繰り返すのか、それを知るべく、リサは行動を起こします。
家には死霊ともなんとも分からぬ者が住み着いていることに気付きますが、やがて、リサたち家族こそが死者であることを確信するに到ります。
その後、リサたちよりももっと古い死霊、現代を生きる者などが錯綜し、その家を真に支配するエドガーという最も古い霊が現われます。
自分たちが生きていると信じつつ、生きている者を死霊だと信じて怯えながら、やがて真相を知る、という手法は、「アザーズ」に始り、その後も数は少ないながら同じ手法の映画が製作されています。
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ニコール・キッドマン,フィオヌラ・フラナガン,クリストファー・エクルストン,アラキナ・マン,ジェームス・ベントレー | |
ポニーキャニオン |
「アザーズ」が完璧な作品だったため、これまでこの手の作品は霞んで見えました。
残念ながら、「ハウンター」もその謗りを免れません。
ただ、死者がタイム・スリップするなど、SF的な手法を講じたことは、意欲的な冒険だったとは言えるでしょう。
しかし、総じて退屈な作品に仕上がってしまったことは残念です。
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アビゲイル・ブレスリン | |
TCエンタテインメント |