昨夜はDVDでホラーの新作を鑑賞しました。
「バイバイマン」です。
![]() | バイバイマン [DVD] |
ダグラス・スミス,ダグ・ジョーンズ,キャリー=アン・モス,フェイ・ダナウェイ,リー・ワネル | |
アメイジングD.C. |
タイトルはやや滑稽ですが、バイバイマンという名前を知っただけで、取り憑かれ、幻覚や幻聴を見た挙句に殺人を犯し、ついには自らも死に到る、という最強のシチュエーションを作り出した快作です。
Jホラーの金字塔、「リング」ですら、貞子という名前を知っただけでは何も起こらず、呪いのビデオを見なければ悲劇は起こりません。
![]() | リング [DVD] |
鈴木光司,原正人,高橋洋 | |
ポニーキャニオン |
![]() | リング (Blu-ray) |
松嶋菜々子,真田広之,中谷美紀,竹内結子,佐藤仁美 | |
ポニーキャニオン |
しかし今作では一度でもその名前を聞くなり読むなりしたら、もう終りなのです。
寮を出て、ある一軒家を借りてルームシェアをすることになった3人の大学生。
構成は、恋人同士の二人と、その親友の男です。
その家に残されたナイトテーブルの引き出しに残されたメモから、バイバイマンという名前を知ってしまう3人。
そしてバイバイマンの謎を解くために依頼した霊媒体質の女子大生、過去のバイバイマンに関する文献を探そうとしてその存在を教えてしまった図書館司書の5人が、悲劇にあいます。
バイバイマンという存在が何者であるか明かされないまま、非常に緊迫感のある映像と、役者達の名演が、観る者に非常な恐怖を感じさせます。
上の予告編でも分かるとおり、
Don’t think it, don’t say it
(考えるな、言うな)
という言葉が、バイバイマンの存在を知ってしまい、その呪縛から逃れようとするための呪文のように繰り返され、耳から離れません。
そして悲劇の第2幕を予感させて、映画は終わります。
非常によく出来たホラー映画だと思います。
そして、繰り返しになりますが、名前を知っただけで悲劇から逃れられない、という発想が、この映画に新鮮味を与えていると思います。
是非ご覧ください。