先日千葉市中央区でバス・ジャック事件がありましたね。
何がしたいのかよく分からない犯行で、わずか40分あまりで警察の説得に応じ、事なきを得ました。
その後、千葉駅からタクシーに乗る機会がありました。
タクシーの運転手、元刑務官だそうですが、彼の経験によると、犯人は刑務所で年越しをしたかったがために事件を起こしたに違いない、というのです。
刑務所で臭い飯というのは、今は昔のお話で、現在の刑務所は麦が少々混じっているとは言うものの、美味しくバランスのとれた食事が供され、残業もなくしっかり睡眠時間も確保され、考えようによっては極楽のようなところだと言うのです。
しかも正月にはつきたてのお餅にお重までつくという豪華さ。
酒がないことを除けば、たいそうなご馳走です。
数年前から、高齢のホーム・レスなどを中心として、刑務所で三食と暖かい布団に恵まれるためだけに犯罪を犯す者が増えていると話題になっていますね。
刑務所は老人ホームではありません。
受刑者が刑務所で牧歌的な生活を楽しんでいるとしたら、被害者にとってはたまったものではありません。
刑罰である以上、そこにはいたくないと思わせなければ、社会のモラルが低下します。
しかも微罪だと執行猶予がついてしまい、念願の刑務所入りが適わぬため、けっこう凶悪な犯罪を犯す者もいるやに聞き及びます。
困っちゃいますねぇ。
それにしても元刑務官のタクシー運転手、昔取った杵柄といおうか、蛇の道は蛇と言おうか、想像もしなかった動機を教えられました。
無くなれば理想だけど人間社会になくてはならないのが、刑務所に警察、それに軍隊に消防でしょうか。
そのような過酷で薄給の職業に身を投じる人々に深く感謝します。
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