雨の日曜日、性懲りも無く映画館に足を運び、「パラノーマル・アクティビティ3」を観てきました。
「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」のヒットで低予算ながら観客動員が見込めると、主にホラー映画やパニック映画でその手法が多用されるようになったフェイク・ドキュメンタリー。
「パラノーマル・アクティビティ」シリーズ、第1作目は凡作だと感じましたが、しだいに良くなっている気がします。
13金シリーズや「リング」シリーズなどは作れば作るほどつまらなくなり、ついにはコメディ路線に転向したりしていますが、「パラノーマル・アクティビティ」は一味違うシリーズ物に成長しました。
最初の作品を元に、「パラノーマル・アクティビティ第2章 TOKYO NIGHT」ではその続編にして番外編、「パラノーマル・アクティビティ2」では最初の作品の少し前にさかのぼり、今日みた3では最初の作品で犠牲者となるミカとケイティのカップルのうち、ケイティの少女時代のポルターガイスト現象というか、心霊現象というか、奇妙なエピソードが語られます。
時は1988年、ケイティのお誕生会のビデオから始まります。
ケイティの幼い妹、クリスティは、架空の友達、トビーとよく遊んでいますが、やがてトビーがクリスティの家族に悪さを仕掛け、怯えた家族はクリスティの祖母の家に避難。
しかし祖母の家でも奇怪な現象がおき、・・・というお話。
祖母がこのシリーズを通じたキイ・パーソンであることがうかがえます。
パラノーマル・アクティビティ3 予告編 -Paranormal Activity 3- #1
映画館は中高生ら、少年少女でいっぱいで、いちいち悲鳴を上げたりするので、大いに盛り上がりました。
ホラー映画はそもそも子供向けなのですかねぇ。
でも私は、今ではすっかり観なくなった文芸作品を、中高生時代、よく観ました。
観なくなったのは、文芸作品というのは無駄に長く、しかもほとんどが原作よりもつまらないからです。
大人になるとSFやファンタジー、ホラーなどの浮世離れしたものに興味がなくなる人が多いようですが、私は年をとればとるほど作り物の法螺話以外の物語に対する興味を失ってきました。
気になったのは、少年少女たちの上映後の会話。
「わけがわかんない」、「なんでああなるの」などなど。
私は非常に分かりやすい怪奇譚だと思いましたが、彼らはわかりにくいと口々に言い合っているのです。
そもそも不可思議な現象を描いた映画に分かりやすい説明を求めるのは野暮というもの。
それともこの程度の物語を享受する能力もないのでしょうか。
だとしたら大いに問題ですねぇ。
電車などで「お忘れ物のないように」とか「足元に気をつけて」とか、まるで幼児に対するような注意を呼びかけていて腹立たしいですが、物語への安い解説を求めるというのも、自分は幼児なみのおバカさんです、と公言しているようで嗤えます。
自分で好きに解釈したらよいでしょうに。
まずはわが国の昔話などに親しんで物語という人類の遺産を享受する作法を学ぶべきでしょう。
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