ブリード ー血を吸う子供ー

文学

 昨夜はなんだか中途半端なJホラーを観てしまいました。

 「ブリード 血を吸う子供」です。

 シングル・マザーの精神科医。
 彼女の幼い息子は、念力で物を動かす力を持っています。
 ある時、傷は浅いのに大量に失血して死亡している遺体が発見され、しかもそれは連続します。
 精神科医が謎解きとしながら息子との微妙な関係性を保とうと努力するお話。

 やがて彼女は、山奥で自然分娩を行う産科医のもとで生まれた子供たちにはそれぞれに不思議な能力があり、しかも短命であることを知ります。

 で、精神科医と産科医との対決となります。
 産科医は若い頃アフリカの奥地で不思議なドラッグにより、2千年も生きてられる部族と出あい、その秘密にふれ、その力を広めることで人間を新しい地平に導こうと考え、妊婦にドラッグを飲ませるのです。

 ほとんど不老不死になるのと引き換えに、彼らは極端な紫外線アレルギーで日の光にあたることができず、それかあらぬか生き血を吸わなければならない体になります。
 これ、まるっきりドラキュラですね。

 また、ドラッグを飲んで子供を産んでも、多くの子供は過剰な力を持つがゆえにエネルギーが枯渇し、子供のうちに死んでしまうのです。
 しかしごくわずか、成功例が生まれます。

 マッド・サイエンティスト、精神科医、成功例の子供、子供に魅入られた若い女、四者四様の思惑がからみ、物語が進みます。

 これだけ書くとたいそう魅力的な映画かと思われるかもしれませんが、演出も脚本も稚拙で、何が描きたかったのかよく分かりません。
 ちょっと大風呂敷を広げすぎたのかなという印象です。

 ホラーは一点集中で行きませんとねぇ。

ブリード 血を吸う子供 [DVD]
川上麻衣子
TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)

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