緻密な構成、密室、人間心理の怪奇、様々な要素が絡まり合ったホラー・サスペンスの快作「ブース」を昨夜鑑賞しました。
深夜番組をある晩、局の都合で長いこと使われていなかったブースで放送することになります。
佐藤隆太演じる女好きのDJが番組中、新人女子アナの不用意な発言や、電話をかけてきたしつこいリスナーなどにいらつきながら、番組放送中という制約のなか、物語は進んでいきます。
謎の奇怪なラップ現象、「嘘つき」という怪しい声がどこからともなく起こり、DJはそのたびに過去のトラウマとなった出来事や、遊んで捨てた女の姿を瞬間的に思い出し、恐怖におののきます。
果たして番組は無事終了するのか、また、終了した後待っているものは何か、スリリングでテンポよく進行していきます。
どことなくヒッチコックを思い起こさせるような、上質のエンターテイメントに仕上がっています。
小品ながら、観て損はない佳作です。
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