街の緑が濃くなってきました。日差しも強烈です。やっと、初夏が訪れたのですね。
私が昔通っていた学校には、プラタナス並木がありました。
夏には青々と、冬には寒々しく黄色に枯れて、季節をかんじさせるのでした。
私は、そんな思いでがあるせいか、プラタナスという木に、感傷を覚えます。
プラタナス 夜もみどりなる 夏は来ぬ
石田波郷の句です。
プラタナスという木は明治時代にアメリカから来た木だそうで、今でも日本の伝統的風景というのではなく、どこか人工的というか、ハイカラな感じがしますね。
それが都会へのあこがれと若い感傷を生むのでしょう。
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