毎月一日は映画の日。
1,000円で映画が観られます。
一日が土曜日に重なることなんてそうそうありませんから、これは映画館に足を運ばないわけにはいかないということで、リドリー・スコット監督の話題作「プロメテウス」を観てきました。
さすが映画の日。
映画館は満席でした。
リドリー・スコット監督といえば思い出すのは、中学生の頃観て非常に感銘を受けたSF大作「ブレード・ランナー」でしょうね。
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人間の使役のために作られた人間そっくりのロボット、レプリカントと人間との暗闘が詩情豊かにつづられていました。
大阪の下町をモデルにしたという舞台がいかにも人間臭く、レプリカントの悲しみや、存在意義への疑問が投げかけられて、それはブーメランのように人間に返ってくるのです。
アクションも激しく映像も美的で、私は過去のSF作品でナンバー1を挙げろといわれれば、迷うことなく「ブレード・ランナー」を挙げます。
松田勇作の遺作となった「ブラック・レイン」もリドリー・スコットの手によるものでした。
松田勇作が悪を演じて見事でしたねぇ。
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それに比べて「プロメテウス」は残念な作品になっていました。
多くの古代の壁画の類似点から、人類の起源を探るべくある星を目指す宇宙船。
そこには考古学者や生物学者、地質学者、医者らが搭乗しています。
物語りの核心を担うのは、人間そっくりのイケメンロボット。
彼はスポンサーの意を受けて、様々に活躍します。
結局、その惑星で分かったことは、様ざまな惑星に命をもたらした宇宙人は、結局侵略の意図を持っていたということ。
なんだかがっかりです。
キューブリック監督の難解なSF「2001年宇宙の旅」のような哲学的な映画を期待したのですが、単なるSFアクションに堕していました。
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お勧めできない作品です。