ボストンマラソンでの爆発テロ事件、容疑者が捕まったそうですね。
なんでもチェチェン出身のキリスト教徒で、国籍は米国の、26歳と19歳の兄弟だとか。
26歳の兄はすでに死亡、19歳の弟が生きて逮捕されました。
兄のほうは優秀なレーサーであったところ、挫折を経験し、以来、米国社会に馴染めないとかで、イスラム過激思想に傾倒していったようです。
米国は成功すれば居心地が良いらしいですが、落伍者には冷たいんでしょうかねぇ。
嫌な国です。
19歳の弟は学業成績が優秀で、多額の奨学金を得て大学に進んだばかりだったとか。
弟も米国社会に違和感を感じ、イスラム過激派にシンパシーを感じていたようです。
もともとチェンチェンはイスラム圏ですが、あえて米国籍を取得したということは、言論の自由を求め、ロシアからの迫害を嫌ってのことだと想像しますが、行き着く先が爆弾テロということに鑑みるに、イスラム教という教え、よほど因果なものであるように思えます。
裏でイスラム過激派の組織が関与していたのかどうかは不明ですが、事件の顛末が稚拙であることから、その可能性は低いように思います。
若い兄弟が若さゆえに魔術的思考に陥り、イスラム過激派の思想がその受け皿になって、兄弟が独自に事件を起こしたように見受けられます。
よく穏健なイスラム教徒は、「イスラム教は過激なものではなく、イスラム過激派はイスラム教徒とは言えない」なんて弁明し、それはそうなのでしょうが、他の巨大宗教に比較して、破格に過激派が多く、しかも活動が活発であるように感じます。
また、イスラム教は守るべき戒律があまりに多いですね。
一日に5回のお祈り、ラマダーンでは一か月日が沈むまで何も口にしてはならず、厳密には唾を飲み込んでもいけないんだとか。
さらにアルコールはご法度で、豚肉は決して食ってはならず、なぜか結婚に関してはゆるく、4人まで妻を持てることになっています。
エジプト人の女性と結婚してイスラム教に改宗したエジプト考古学者の吉村先生は深夜、どうしてもチャーシューメンが食いたくなり、こっそり食いに行って、それが奥様の知るところとなり、不浄な肉を食ったという理由で離婚にいたったとか。
また、穏健なイスラム国家であるインドネシアで、家庭に普及していた味の素の中に豚肉から精製した成分が入っていることが報道され、大問題になったことがありました。
私たち日本人からしてみれば、それくらいどうだっていいじゃん、と思いますが、イスラム教徒にとっては大問題なようです。
ヒンズー教徒は牛肉を食しませんが、理由はイスラムの豚肉とは正反対です。
つまり、牛は神聖な生き物だから、というわけです。
そっちのほうが納得しやすいですねぇ。
所変われば品変わると申します。
かの宗教の信者たちがどんな風俗習慣を持とうが我々日本人のあずかり知らぬところですが、テロ事件を頻繁に起こしているという一点において、警戒せざるを得ません。
9.11のテロ事件が起きた時、パレスチナのイスラム教徒たちが、大人も子供も、男も女も踊りながら喜んで、しばしお祭り騒ぎを繰り広げていた映像が忘れられません。
いやしくも多くの一般庶民が犠牲となったテロ事件を前にして、いかに憎い米国で起きたからと言って歓喜の舞を舞っていたのでは、一般のイスラム教徒も過激派と心性は同じだとみなされても仕方ありません。
米国を親分とする、わが国を含めた自由主義諸国は、おそらく今後100年くらいは、イスラム過激派によるテロへの恐怖から逃れることが出来ないでしょう。
しかしかつては、キリスト教もまた、十字軍などで血みどろの宗教戦争を戦い、また、魔女裁判などの野蛮で血塗られた歴史をたどってきました。
ようやく、ここ数十年、キリスト教は流血の惨事の原因となることがほぼなくなりました。
キリスト教と根本の教えは同一であるイスラム教においても、時間をかけてでも構いませんから、他の宗教への寛容さを身に着け、暴力に訴えるようなことが無くなる日を願ってやみません。
このたびのボストンマラソンでのテロ事件で犠牲になった方々の冥福を祈るとともに、ご遺族の精神が安らかであることを祈念いたします。