マイナン・バー

社会・政治

 国民一人一人にICカードとポータル・サイトを割り振るマイナン・バー制度、平成27年1月の導入を目指して動き出したそうです。

 遅きに失した感は否めませんが、一歩前進です。

 ちょっと前までは、国民総背番号制とか言われていましたね。
 その語感のイメージから、まるで国民を支配する警察国家を目指しているかの如き誤解に基づく反発も見受けられましたが、さすがに最近はそういう頓珍漢なことを言う輩はいなくなりました。
 
 時代の流れですかねぇ。

 年金や税金やパス・ポートや免許証などを一元的に管理でき、役所にとって事務簡素化になるだけでなく、国民にとっても利益の大きい制度です。
 社会保険庁のデタラメな年金管理も、マイナン・バーの導入で大幅に改善されるでしょう。
  今は一人当たりの番号が年金・免許証・パスポートなどなど、いくつも振られていますから、効率が悪くて仕方ありません。 

 現に私も、某機関に出向していた3年間、年金未納扱いになっていました。
 共済組合扱いから厚生年金扱いに代わったのが原因と思われますが、たった一回、年金制度の異なる機関に出向しただけでそんなことが起きるようでは、職を転々としている人の管理など、まともにできるはずもありません。

 そういう意味でも、歓迎すべき動きです。

 で、制度設計から運用に約5千億円かかるらしいですね。
 これを高いとみるか安いとみるかは人それぞれでしょうが、私は安いんじゃないかと思います。
  これは言わば国家100年の大計。
  情報革命のさなかにある現代社会にとって、避けては通れない道です。
 それを思えば、相応なコストと言ってよいでしょう。 

 これから半永久的に使うシステムで、しかも毎年改善して使い勝手を良くし、公務員の削減にも大きく寄与するであろうと思われます。

 それにしても、ポータル・サイトってどんなイメージなんでしょうね。
 きっと家にいながらにしてパソコンで各種役所を訪れる感じなんでしょうねぇ。
 これじゃあ本当に役所は大幅縮小ですねぇ。
 でも最初の数年は大混乱でしょうねぇ。
 その大混乱で精神に異常をきたす役人も多いであろうことが予想されます。

 制度の導入だけでなく、役人のメンタル・ヘルスにも気を遣ってほしいものです。

共通番号(国民ID)のすべて
榎並 利博
東洋経済新報社

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