中国の掲示板に、ある鉄道会社で改札の仕事をしている者が、日本人と中国人のマナーを比較するスレッドを立てたそうです。
中国の高速鉄道では、切符と身分証明書を示さなければならず、外国人であれば切符とパスポートを示すため、すぐに何人かわかるそうです。
列に割り込み、我先に突入しながら、切符も身分証明書も用意しておらず、その場で探し始めて時間を食い、後ろの客に文句を言われると逆切れして喧嘩を始め、収拾がつかなくなるのが中国人の典型。
一方、前もって切符とパスポートを両手に持って同時に示し、駅員にお辞儀をしてホームに向かうのが日本人だそうで、客が日本人だとほっとするそうです。
それに対し、掲示板では、1000年たっても中国人のマナーが日本人並みになることはない、という諦めに似たコメントや、最近北京などの都市部では路上で痰を吐く人が激減しており、着実にマナーは向上している、という頓珍漢な書き込みがなされているとか。
わが国で路上に痰を吐く人なんて、まず見かけることはありませんがねぇ。
台湾独立運動の続けながら、なぜか数年前日本に帰化した評論家の金美齢は、台湾生まれの台湾育ちで、大日本帝国が去って中華民国が台湾を支配するようになった時、小学生だったそうですが、中国本土から来た教師が、教室内で平気で痰を吐く姿に驚愕するとともに、強い嫌悪感を持ったそうです。
さらには、初めて水道の蛇口から水が出るのを見た中国本土から来た兵隊が、金物屋に行って蛇口を買い求め、壁にさして、「水が出ない」と金物屋に文句を言う者が続出したというから驚きです。
水道に繋がっていなければ水が出ない程度のことが、なぜ想像できないのでしょう。
そこらへんは、小林よしのりの「新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 台湾論」に詳しく紹介されています。
![]() | 新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 台湾論 |
小林 よしのり | |
小学館 |
大日本帝国の支配に慣れていた人々は、「犬が去って豚がきた」と、中国本土から来た兵隊や警察官を毛嫌いしたそうです。
マナーというのはお国柄が現れ、マナーの良さという意味では、おそらく世界一じゃないでしょうか。
世界一多くの観光客を受け入れているフランスでは、最近、それが日本人観光客なのか中国人観光客なのか、一目でわかるようになった、と言います。
例えば美術館などでは、撮影禁止の絵画の前でポーズをとって写真を撮り、作品を碌に観ず、ぎゃあぎゃあ騒ぎながら去っていくのが中国人。
静かに絵画をじっくり鑑賞し、そっと去っていくのが日本人だそうです。
フランスの観光業者に言わせると、一言で言えば、日本人はエレガントであり、中国人は騒々しいということのようです。
わが国でも若い者が挨拶しないとか文句を言う中高年を見かけますが、マンションに住んでいて思うのは、挨拶しないのは中高年の男性が圧倒的に多く、むしろ子どもや若者は礼儀正しいように思います。
商店や病院などでクレームをつけている醜い姿をさらしているのも、中高年が多いように感じます。
そうであるなら、若者には今のままでそのまま成長してもらい、中高年こそおのれの行状に注意すべきでしょう。
世界一のマナー大国であり続けるために。