先般米国で起きた民主党女性議員をねらったとみられる銃乱射事件で、ラフナー容疑者が初めて出廷したそうですね。ラフナー容疑者(22歳)です。
議員は助かったものの、6人が死亡、14人が負傷したという痛ましい事件です。
ラフナー容疑者は動機を語らなかったそうですが、精神疾患を申し立ててはいないので、死刑になる公算が大ですね。
アリゾナ州には死刑がありますから。
「ボウリング・フォー・コロンバイン」で有名なコロンバイン高校での銃乱射事件など、米国民は銃を持つ自由を捨てようとしませんから、無差別殺傷事件が起きると被害が大きくなります。
秋葉原の事件や池田小の事件で犯人が銃を持っていたらと思うとぞっとします。
自分の身は自分で守る、という精神は立派ですが、マフィアや犯罪者も銃を持つことができ、結局軍拡競争のように誰も彼もが銃を持ちたがることになります。
核兵器が拡散するのと根は一緒ですね。
これら一見無意味とも思える凶行は、社会のせいにしたり、犯人の育ちのせいにしたり、性欲のせいにしたり、色々と論評がなされますが、結局のところ、強い殺人衝動に突き動かされたとでも言う他なく、そういう意味では無差別殺人犯はほとんど心神喪失の状態にあるとも言えるでしょう。
自殺者のほとんどが強い抑鬱状態にあるのと似ています。
そうでなければ、怨みもなく、金目当てでもなく、見ず知らずの人間を片っぱしから殺害することなど不可能でしょう。
しかし、少年というものは、多くの確率でサディスティックな欲望を膨らませ、殺人を妄想することが一度くらいはあるものです。
トンボの羽をむしったり、蟻を踏み殺したり、男の子はそういった経験をするものです。
虫がカエルになり、カエルが猫になり、猫殺しまでやってしまえば、殺人への扉は半分開いているようなものです。
私自身、13~14歳くらいのころ、無差別殺人を夢想したことがあります。
その頃、私の友人も、一生に一度は人を殺してみたい、と言っていました。
それが高じると、映画「ホステル」・「ホステル2」のように、大金をとって殺人をさせる闇組織が生まれるのでしょう。
この2作がそこそこヒットしたということは、殺人を犯してみたいと思う人が大勢いるということではないでしょうか。
無差別殺人が起きた時、第一に考えるべきは、再発防止。
その再発防止の一番の基本は、自分が殺人を犯さないこと。
無差別殺人者を、おつむがいかれたおかしなやつだと考えて、自分には何の共通点もないとばかり、自らの身を律することを怠れば、再発防止はかないますまい。
無差別殺人者も、善良な国民として生きている私も同じ人間。
きっかけさえあれば、私自身が殺人者にも、強盗にも、強姦魔にもなり得る怖ろしい存在であることをよくよく自覚しなければなりますまい。
特に交通事故の加害者になることなど、今日にもあり得るかもしれません。
犯罪を夢想することと、実行すること、薄紙一枚の違いです。
私と犯罪者には紙一重の違いしかないのです。
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