レーガノミクス

社会・政治

 1981年の今日、当時のレーガン米国大統領がレーガノミクスを発表しました。

 減税と規制緩和、それに軍事費の増大などがその柱であったと記憶しています。

 当時、ソ連をはじめとする共産主義諸国と先鋭に対立していた西側諸国のリーダーは、レーガン米国大統領・サッチャー英首相・コール西独首相・ミッテラン仏大統領・中曽根康弘首相と、いずれ劣らぬくせ者ぞろい。
 いずれも共産圏をたたきのめすという気合をもっていました。
 それが結局共産主義諸国民の蜂起を呼び、共産圏崩壊に至ったのだと思います。
 そういう意味では、今日は記念すべき日だと言えるでしょう。

 しかし、それは主にヨーロッパでのこと。
 北東アジアでは中国と北朝鮮が共産主義を名乗っていますし、ベトナムも共産主義国家ですね。
 南米に目を向ければ、キューバもそうです。
 前世紀を席捲した悪魔の思想は、今なお生きながらえているのです。

 特に中国は13億人の人口と世界第2位の経済規模を誇り、核武装もしている大国です。
 大国面をしてみたり、発展途上国のような顔を見せたり、おのれの利益のためには変幻自在に変装してみせたりする変節漢です。

 中国が米国に、価値観や文化は様々なのだから、米国流の価値観を中国に押し付けるな、と言うのはよくわかります。
 米国の独善とおせっかいには世界が辟易していますから。

 しかしせめて、商売については世界標準のルールに従ってもらわないと困ります。
 バッタ品やらコピー商品やら毒入り食品やらは違法なのですから。

 私は中国の貧富の差があまりに大きいことから、大規模な暴動がいつ起きてもおかしくないと考えています。
 食えないほどの貧乏人があふれれば、民衆は立ちあがるものです。
 
 そういう意味で、何十万もの餓死者をだしながら蜂起しない北朝鮮人民が不思議でなりません。
 どうせ飢え死にするくらいなら、戦って死んだほうがマシだと考えるのが過去の歴史を見ると普通のような気がします。

 レーガンがソ連に仕掛けた際限ない軍拡競争のようなことを中国に行うのはいかにも剣呑です。
 しかし私の見るところ、中国は強気一辺倒ではないように思います。
 心中秘かに米国を怖れ、日本を怖れ、北朝鮮の崩壊を怖れ、少数民族の反乱を怖れているように見受けられます。

 日本にとって中国市場が隣にあるのは大変な恩寵というべきで、これをうまく利用するためにも、中国政府をちくちくと刺して、不公正な商売を止めさせましょう。

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