レーダー照射

社会・政治

 大雪に備えて今日は休暇を取りましたが、起きてみたら千葉市は雨。
 拍子抜けです。

 その代わり、新聞やニュースは中国海軍のフリゲート艦がわが国海上自衛隊の護衛艦に攻撃用レーダーを照射したことが大きく取り上げられています。
 要するに戦闘機で言えばロック・オンを仕掛けられたというわけで、後は引き金をひくだけ、という状態のようです。

 新聞やテレビの解説では、わが国からの厳重な抗議に対して中国からの反応がないことを見て、現場の指揮官が勇み足をしてしまったのではないか、とか、自国軍に対して弱腰だとの批判が強い中国国民世論向けに政府が確信犯的にやらせた国内問題ではないか、とか、様ざまな意見があるようです。

 でも本当のところはわかりません。

 わが国が比較的冷静な対応をとっていることは幸いですが、こういうことが重なると互いに不信感が増して、軍事衝突が起きる可能性が高まることは間違いないでしょう。

 両国ともに政府レベルでは軍事衝突は避けたいところでしょうが、国民世論が沸騰し、戦争熱が高まれば、政府はそれを抑えることはできないでしょう。

 それにしても、厄介な問題ですねぇ。

 尖閣諸島の問題。

 わが国の公的な立場は領土問題は存在しない、ということですが、実際には存在しています。
 もちろん、わが国は永遠に問題は存在しないと言い続けなければなりませんが、存在していることは間違いありません。

 古来、領土紛争が話し合いで解決したという例を聞いたことがありません。

 その昔金に困った帝政ロシアがアラスカを米国に売ったことはありましたが、あれは経済活動であって、アラスカの領有を米露が争ったわけではありません。 

 これからあの小さな島々をめぐって何十年も、もしかしたら何百年も日中はもめ続けるんでしょうね。
 一番マシなのは、半永久的にもめ続けることかもしれません。
 解決を目指した場合、戦う以外に方法はありませんから。
 戦うよりはもめ続けるほうがマシでしょう。

 そのためには、中国が軍事力に訴えることがないよう、日本の軍事力を維持し、向上させ続けるしかありません。
 簡単に勝てると思ったら、間違いなくかの国は島を武力で奪い取ろうとするでしょうから。

 どんなに科学が進歩し、偉大な文明を築いても、結局人間の行動原理はヤクザと変わらないんですねぇ。

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