思想・学問

 今日は9月7日。
 7という数字は、洋の東西を問わず、特別な数とされてきました。ラッキー7などと言いますね。

 まず西洋。ピュタゴラス学派は、人間は七つの天界の惑星に支配されていると説き、一週間を7日と定めました。キリスト教では、7つの大罪が定められています。これを元にした頭脳明晰な連続殺人犯の狂気を描いた名作「セブン」が製作されました。

 次いで東洋。北斗七星が人間の運命を司るとされました。また、諸葛公明は病気平癒に祈祷のために、7×7=49人を選び、7日間、お祈りさせたと聞いています。

 そして本朝。歌舞伎の変身は七変化。カラスの子は7つ。7歳までは神のうち。陰陽師安部清明を祀る清明神社には、大きな北斗七星の紋が飾られています。楠正成は七度生まれ変わって朝敵を滅ぼさんと、天に誓いました。お葬式も、初七日、そして四十九日と、7にまつわる法要を営みます。七福神に春の七草。

 ざっと思いついただけでも、7が特別な数字であろうことが予想されます。
 7は素数ですが、キリスト教社会はかつて神が作った完璧であるべき世界に素数が存在することはおかしいと考え、素数の存在を一部の学者や宗教家を除き、庶民に隠蔽しようとしました。

 私は根っからの文系人間ですので、数学は苦手でしたが、ある特定の数に神秘性を感じた数学者の気持ちは興味深いものに思えます。

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童子考 ←7についての考察が含まれています。    
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