三つ子の魂

社会・政治

 柏の通り魔事件の容疑者、かつてインターネットに、酒鬼薔薇聖斗を尊敬している、と書き込んでいたそうですね。 

 これはシリアル・キラーに憧れる性向を持つ者に共通の感情のようです。
 わずか14歳であれだけのことをしたのだから当然かもしれませんが、世間が憎む犯罪者を尊敬する者が一定数存在するということは、教育などの問題ではなく、人間という種に必ず発生するバグのようなものなのかもしれません。

 おそらく、酒鬼薔薇聖斗を名乗っていた少年は、わが国では14歳ならばどんな凶悪犯罪を犯しても死刑になることも長期の懲役を喰らうこともなく、数年間の更生プログラムを受ければ娑婆に出られることを計算して行ったのではないかと推測します。

 今、名前を変えてどこぞで生きているそうですが、おそらく警察は、威信をかけて再犯防止のため、彼を監視しているものと思われます。
 性犯罪や快楽殺人はどうしても再犯率が高いですから。

 しかし私は、警察の監視の目を盗んで、再び似たような犯罪を犯すであろうと危惧しています。

 三つ子の魂百までと言うとおり、人間の趣味嗜好はそう簡単に変わるものではありませんから。

 金目当てと言っていたこのたびの柏の容疑者、私が快楽殺人の線を捨てきれない、と数日前にこのブログに書いたとおり、馬脚を表してきたように感じます。

 より多く、より残虐かつ趣味的に殺人を繰り返した者が尊敬されるようですが、だからといってヒトラーやスターリン、毛沢東やポル・ポトのような組織だった虐殺を行った者に興味を示すわけではない点が面白いですね。

 一人でやる、というところに彼らの美学があるんでしょうねぇ。

 このたびの事件の容疑者、適切な処罰を受けてもらいたいものです。

 ただし、死刑はいただけません。
 殺してしまっては、真相は闇の中に消えてしまいますから。

酒鬼薔薇聖斗の告白―悪魔に憑かれたとき
河 信基
元就出版社

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