先週の金曜日に診察で復職の話をしてから、不安が消えません。
私は二十代から三十代前半にかけて、かなりヘヴィな仕事をこなしていました。深夜に及ぶ残業も徹夜も厭いませんでした。
そのころ、私はいつも怒っていました。職場の理不尽、出来ない上司、仕事から逃げようとする先輩。怒りの種は尽きませんでした。怒りを、仕事にぶつけていました。そしてそれは、評価されてもいました。
三十代後半になって、怒りは恐怖に変わっていきました。後輩が増えて、仕事量は若干減りましたが、それとともに、すべてが恐ろしくなりました。残業も、円滑な人間関係を築くことも、恐ろしくなりました。
今では、出勤すること自体が、恐ろしくて仕方ありません。
何がそんなに怖いのか。
冷静に分析してみれば、今の私に与えられた仕事は、量も内容も大したものではありません。私に暴言を吐いたたった一人の上司を除けば、人間関係も円滑です。それなのに、私はまるで化け物の前にひきずり出された子供のように、職場を恐れているのです。