不思議ですねぇ。
3月12日の福島原発1号機への海水注入中止。
最初は菅総理が激怒して止めろ、と言ったという報道だったんですよね。
ところが菅総理は海水注入の報告を受けていなかったので、知らないものを止めろと言うはずがない、と自らの関与を否定しました。
で、東京電力は政府の意向を受けて自主的に海水注入を中断した、と言い始めました。
はっきりしているのは、約1時間、海水注入が中断されたという事実があったこと。
ということは東京電力の現場の人が中断するという作業をしたことも確か。
それにはしかるべき立場の人が中断するよう指示したであろうことも間違いありません。
そのしかるべき人から上が、ブラック・ボックスになっちゃってるんですよねぇ。
菅総理か、東京電力か、あるいはその両方が嘘をついているということになってしまいます。
政府の意向というのはどんなルートでどんな言い方で東京電力に伝わったんでしょうねぇ。
そして政府の意向というのは本来総理大臣の意向と同義でなければならないと思うのですが。
そういう意味で、総理大臣の意向と異なる政府の意向が東京電力に伝わり、東京電力はそれを斟酌して、要請をうけたわけでもないのに海水注入を中断したということになります。
これはいくつもの問題をはらんでいますね。
政府内の意思疎通がおかしくなっていること。
東京電力が政府の考えを斟酌したこと。
菅総理の説明が合理的でないこと。
今後民主党政府が発表する原発関連の報道は信用できないこと。
私は偏見を排して推測しますが、おそらく最初の報道である菅総理が激怒して止めさせた、というのが真実なのだろうと思います。
それが一番その後のドタバタを説明できると思うからです。