昨日、米国テキサス州の某中学校で、2年生の男子生徒が銃を持って登校したため、学校が警察に通報、駆けつけた警察官と銃撃戦の末、男子生徒は射殺されたそうです。
怖ろしいですねぇ。
昔観た西部劇で、西部では男の子が12歳になると親から銃をプレゼントされる風習があったように描かれていました。
米国に限らず、主に青少年による銃の乱射や無差別殺人が世界各地で起きています。
その際、銃を容易に手に入れられるかどうかはかなり重要な問題になってきます。
例えば秋葉原の無差別殺人や池田小無差別児童殺傷事件などの犯人が銃を持っていたらと思うとぞっとします。
銃があれば、おそらく被害者の数は劇的に増加するでしょう。
わが国では警察官や自衛官以外、ほぼ一生銃に触ることすらないでしょう。
まして米国のように銃を保有する自由をめぐって国論が二分するなんてことは考えられません。
米国では以前、マイケル・ムーア監督の「ボウリング・フォー・コロンバイン」という映画がヒットしました。
銃規制をテーマに太っちょの監督がアポなし突撃取材を繰り広げる、コメディ・タッチながら重いテーマを深く追求した佳作です。
この時、「大いなる西部」や「猿の惑星」などで活躍した往年の名優で全米ライフル協会のチャールトン・ヘストンを突撃取材した時はおかしかったですねぇ。
話がまるでかみ合わないのですよ。
コロンバイン高校で起きた銃乱射事件をきっかけに製作されたこの映画で、米国人は互いに銃で撃ち合う世界一の野蛮人になってしまったのか、それとも自分の身は自分で守る自主独立のヒーロー達が住まう国なのか、という疑問を突き付けられて、米国人はさぞかし深い迷妄の森に彷徨いこんだことでしょう。
私たち日本人にしてみれば、個人に銃を所有する権利があるとはとても思えませんが、ネイティブ・アメリカンの土地を簒奪して国家を打ち立てた負い目からか、いつも誰かに襲われるかもしれない、という恐怖心を米国人は常に持っているように思えてなりません。
パニック映画やヒーロー物、モンスター映画など、滑稽に思えるほどハリウッドは危機を煽り、それに立ち向かう人々を映画の題材にしてきました。
おそらく自分たちが犯した過ちの刃が、ブーメランのように返ってくるのが怖ろしいのでしょう。
マイケル・ムーア監督が問題提起してからずいぶん経ちますが、またもや米国の学校を舞台に悲劇が起きてしまいました。
幸いにして犯人の少年が射殺された以外、死傷者は出ていないようです。
それにしても、学校で銃を見せびらかしたいくらいは子どものやることで理解できなくもないですが、警察相手に銃撃戦とはねぇ。
両親もやれんでしょうねぇ。
米国で銃を既成する法案が一刻も早く成立することを願います。
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