京都大学霊長類研究所は、チンパンジーの幸福度は中年にあたる30歳前後が最も低い、という研究成果を発表しました。
社交性や運動の活発さなどから類推したようです。
人間は40代が最も幸福度が低いとされています。
これまでは、40代は仕事では責任ある地位に就きながら現場仕事もこなさなければならないしんどい世代で、さらに住宅ローンや子どもの教育費などで経済的にも苦しく、さらには老いた親の介護なども重なるために幸福度が下がると考えられてきました。
しかしそういった社会的重圧が無いはずのチンパンジーも中年期に幸福度が下がると言うことになると、霊長類というものは中年期に幸福度が下がるようにプログラミングされているのではないか、という仮説が成り立ちます。
そうすると、言わば更年期障害みたいなもので、避けがたい幸福感の低下ということになるんでしょうか。
中年の私にはなんだか絶望的な研究結果ですねぇ。
でも逆に考えれば、40代を底にして、また幸福感が上がってくるということですから、長生きすることへの希望が湧いてきますね。
しんどい時は静かに、じっと堪えて嵐が過ぎ去るのを待つしかありません。
もっとも私は、精神障害をほぼ克服し、底は脱出できたつもりでいます。