予感

社会・政治

 民主党政権崩壊の予感を感じさせるニュースが飛び込んできました。
 小沢議員を支持する民主党の比例代表選出議員16人が、民主党会派からの離脱を党に届け出たというのです。
 しかし不思議なのは、離党はしない、ということ。
 民主党に属しながら、国会では民主党とは別の会派を作って、こっちが真正な民主党だと言いたいようです。

 この16人が政府提出の法案に反対すれば、自民党と大連立でも組まないかぎり法案は成立し得ず、菅総理は総辞職か解散に追い込まれるでしょう。
 もしかしたら16人に追随する議員もいるやもしれず、小沢議員がお得意の離党、新党立ち上げに走るかも知れず、政界は今後予断を許さない状況になりましょう。

 思えば自民党時代、いつも派閥抗争をしていましたね。
 民主党も政権をとれば自民党と同じことをするんですねぇ。
 政治家の本性というより、人間の本性なんでしょうね。
 くっついたり離れたりして自己の利益をもとめて相争うということは。

 普天間も辺野古に戻すらしいですし、子ども手当も財源不足で完全実施は見送り、大向こう受けを狙った事業仕分けも、仕分け人の珍妙な迷言続出で、無駄を洗い出して財源を見つけるどころか、
蓮舫大臣自ら事業仕分けには法的拘束力はないだとか、過大な期待はしないでほしいとか言い訳する始末。

 民主党の議員が魔法使いであるはずもなく、政権交代したってたかが知れている、ということははなから分かっていたこと。
 私は自民党にも社民党にも共産党にも投票したことがありますが、未だかつて民主党に投票したことはありません。
 民主党の本質は未熟な自民党だと考えるからです。

 政権交代からまだ二年も経っていないのに、国民の失望は深いようです。
 内閣支持率が20%を切ろうかという状態で、よく政権を維持しているものです。じつにしぶとい。

 衆議院議員の場合、いつ解散があるかわかりませんから、しょっちゅう地元に帰って次の選挙の準備をしなければならず、なかなかじっくり政策を練る暇がない、と聞いたことがあります。
 
 因果な商売ですねぇ。
 あっちこっちにぺこぺこ頭を下げて、寒空のなかコートも着ないで駅前に立ち、虚空に向かって演説したりむやみやたらと名前を連呼したり。
 挙句の果てには頭を下げるのに忙しくて本務であるところの政策立案もままならず、お役人ごときに任せるなんてねぇ。
 
 比例代表だけにしちゃったら、選挙に時間をとられなくなるんじゃないでしょうか。
 利益誘導型の政治家もいなくなりそうだし。

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