二百十日

文学

 今朝は台風一過の青空が広がっています。

 空気も乾いて過ごしやすく、大分秋めいてきました。
 今日はジャケットを羽織って出勤しました。

 この夏、ついに職場に半袖を着用して出勤することはありませんでした。
 節電要請が無かったため、冷房がよく効いていますので。

 私の職場のエアコンは30年前のもので、細かい温度設定ができません。
 弱・中・強だけです。
 弱でもかなり冷えるので、半袖ではいられないというわけです。
 最も、私以外は全員半袖ですが。

 私が住まいする千葉市ではさしたる被害はありませんでしたが、京都の嵐山、ひどいことになっていましたねぇ。
 多くの観光客が訪れていたでしょうから、生きた心地がしなかったものと推察します。

 8月末に運用が開始された特別警報が、初めて発出されました。

 数十年に一度、甚大な災害が予想される場合に出されるとのことですが、これはあんまり乱発しないほうが良いでしょうねぇ。

 狼少年みたいになってはいけませんから。

 こうして着実に季節は秋に向かっています。

 二百十日と言いますが、本当にこの時季に台風が多いのですねぇ。
 もっとも昨日は、二百十日より二週間ほど後ではありますが。

 「二百十日」と言えば、夏目漱石の中編を思い出しますね。
 阿蘇山に登ろうと言う2人の男の会話だけでほぼ成り立っており、華族や金持ちが跋扈する世の中を批判しています。

草枕・二百十日 (角川文庫)
夏目 漱石
角川書店

 明治の御代も、今の平成の時代も、金持ちが跋扈していることに変りはありませんが、戦後重い相続税が課されるようになって、先祖代々受け継いだ土地や財産で遊んで暮らせる世の中ではなくなりつつあります。

 それが良いのか悪いのか、私にはよく分かりません。

 一代で築いた富の多くが税で取られるのでは、子や孫の為に商売に励もうという意欲が失せるような気もします。

 まぁ、貧乏サラリーマンの私には無縁の世界ではありますが。


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