人狼ゲーム

映画

 午後は和製ソリッド・シチュエーション・スリラー、「人狼ゲーム」を鑑賞しました。

 高校生の男女10人が、目覚めたら山中の巨大な研修施設のような建物に閉じ込められています。
 おき出すと、テレビ画面に人狼ゲームを始める、との解説が。

 それぞれのポケットに役割カードというのが潜ませてあり、村人7人、人狼2人、預言者1人という構成になっています。
 他人のカードを見ることも、自分のカードを見せることも禁止ですが、人狼だけはもう一人の人狼が誰なのかカードに書いてあります。

 毎晩9時までに人狼だと思われる者を選び出し、殺害しなければなりません。
 人狼2人を殺害せしめれば残った村人と預言者は解放されるうえに1億円の賞金がもらえます。

 ただし、人狼は深夜、一晩につき一人の村人もしくは預言者を殺害してよいことになっています。
 深夜はそれぞれ個室に鍵をかけて独りで過ごさなければならず、しかも人狼には拳銃が与えられています。

 人狼2人は互いに協力して村人のふりをしつつ生き残りを図り、村人は誰が人狼か分からず疑心暗鬼になっていくわけです。

 預言者は一晩に一人だけ、こいつが怪しいと思うものを占うと、人狼か村人かが分かるのですが、自分が預言者だと言う者が複数出現し、よけい混乱していきます。

 8人全員を殺害し、人狼が生き残れば、人狼が解放され、やはり1億円がもらえるというルールです。

 ただし、脱出を図ったりルール違反をすると首に仕込まれた機械が作動して大量の血を流して死亡します。

 ゲーム開始早々、馬鹿馬鹿しい、と叫んで建物から出て行った少女がそうやって死亡したことで、残った9人はやむを得ずルールどおりにゲームを行う、という趣向です。



 主人公を演じた桜庭ななみという女優、大層な美少女です。



 この美少女が当初は怯えに怯え、泣いてばかりいるのですが、ゲームが進むにつれて冷酷かつ冷静になっていき、ついには人狼2人と村人2人の4人という極限状況に陥りながら、もう一人の村人とともに生き残る様子は、慄然とさせられます。

 現実社会において、人は殺人を犯すことなく生きていますが、他の生き物を殺害したり、殺害しないまでも競争や権力闘争などで蹴落としているので、このゲームは現実社会を映し出す鏡だと言えますが、そのことを主人公に語らせるのはいただけませんねぇ。

 ほのめかすくらいにしておかないと。

 主人公の変化を観るだけでも価値があるように感じます。

人狼ゲーム プレミアム・エディション [DVD]
桜庭ななみ,太賀,竹富聖花,岡山天音,入江甚儀
TCエンタテインメント

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