今さらながら

社会・政治

 近頃韓国が、TPP交渉に参加したいとの意思を表明しましたね。

 2国間FTAを重視し、TPPへの参加には消極的でしたが。

 それなのに、何を今さらと思います。

 わが国への対抗意識をむき出しにし、それによって世論の支持を得ている朴大統領らしいと言えば言えるかもしれません。

 それと言うのも、7月にわが国がTPP交渉に参加することになったことが、今回の韓国の決定に大きく関連しているものと思われるからです。

 しかし、米国の90日ルールなどを考えると、実際に交渉のテーブルに着けるのは来春になろうかと思われます。
 その時点ではほとんど交渉は終わっており、後から入った韓国は定められたルールを丸飲みしなければなりません。

 それでは韓国の国益を損なう怖れがあり、結局参加を止める、という漫画みたいなことになりかねません。

 中国にすり寄って小中華として生きていくのかと思っていましたが、考えてみれば、韓国はまがりなりにも米国と軍事同盟を結ぶ自由主義国。
 共産主義の中国と手を組もうというのはそもそも無理があります。

 それが証拠に、中国が突如定めた防空識別圏、韓国のそれと一部重なっており、問題となっています。

 現在の国際状況に鑑みれば、中国ではなく、日米と手を組むしか韓国が繁栄を謳歌する道は無いはずです。

 過去の歴史を振りかざし、わが国を責めて溜飲を下げるのも結構ですが、そんな感情的なやり方で、彼我の力関係を引き比べ、冷徹なパワー・ゲームを繰り広げる国際社会をうまく渡っていくことができるのか、他国ながら心配です。

 過去の経緯はあるにせよ、朝鮮半島はわが国にとって永遠の隣国であり、うまくやっていかなければ、北東アジア情勢は安定し得ないでしょう。

 今さらながらではありますが、わが国は韓国のTPP交渉入りを歓迎しつつ、韓国に有利に、わが国に不利になるような条件はことごとく拒否しなければなりませんね。

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