沖縄県知事選挙、現職の仲井真知事が再選を果たしましたね。
愚かな鳩が何の成算もないまま「国外、最低でも県外」と連呼し続け、やっぱり無理でしたとばかり政権の座を放り出し、後は良きにはからえとは、一国の総理がやることではありますまい。
仲井真知事はもともと辺野古移設に賛成だったのに、民主党政権が県外を主張し続けたため、反対にまわってしまいました。
伊波候補は沖縄から米軍基地をなくそうということでしたから、仲井真知事のほうがマシですが、しかしここまでこじれた問題を決着させるのは容易ではありますまい。
日本・アメリカ・沖縄の思惑が複雑に錯綜して、何が何やらわからなくなってしまいました。
理想を言えば、米軍にはすべてお引き取りいただいて、日本の国は日本が守るべきだとは思いますが、歴史的経緯や現在の日本の軍事力を考えると、悔しいですが米軍に居てもらわないと困ります。
中露及び北朝鮮という危険な国に囲まれて、自主防衛は夢のまた夢です。
しかし、本当に日本が危機的状況に陥ったとき、米軍は助けてくれるのだろうか、という疑念を持たざるを得ません。
尖閣諸島なんか中国にあげちゃいな、そこまで面倒みきれない、と言われれば、日本政府は自衛隊だけで島の防衛にあたらなければなりません。
実戦経験のない自衛隊がどこまでできるのか、またもし島に中国人民軍が上陸してきたとき、それは局地紛争で終わるのか、全面戦争に発展するのか、予断を許しません。
中国は1950年代から1970年代にかけて、ベトナムやインドと戦争をしています。
戦争そのものを忌避する国民感情が日本よりも希薄であるように思います。
自民党政府が16年もかけて沖縄、米国と合意した辺野古移設案しか、現実的な選択肢はないものと考えます。
一度は八方丸くおさまっていたのに、根拠もなく「国外、最低でも県外」と言い続けた鳩山前総理の責任は重大です。
これから新しい候補地をさがして、地元と米国と交渉なんてしていたら、10年以上かかっちゃいますよ。



