伊良部投手の訃報にふれました。
ロス・アンジェルスの自宅で首を吊ったままの状態で発見されたそうです。
やれませんねぇ。
42歳、私と同年です。
ロッテに入ったときは160キロちかい豪速球と、新人らしからぬふてぶてしい態度から、憎らしいけど頼りになるやつ、という印象でしたね。
米ヤンキースでも活躍。
しかし、酒場で喧嘩沙汰を起こしたり、ブーイングするファンにつばを吐いたり、ヒールを演じているのか、地なのか、野球以外でのお騒がせも多くありました。
プロスポーツ選手は他の職業に比べると寿命が短く、引退後、指導者として残れる者はいいですが、そうでない者はテレビ・タレントになったり、飲食店を開いたり、サラリー・マンになったり、過酷な第2の人生が待っています。
伊良部投手は第2の人生への転換がうまくいかなかったのでしょうか。
以前、ヤクルト・スワロウズで活躍した荒れ球の高野投手も、引退後、仕事がないことを苦に、奥さんが見ている前でマンションから飛び降り自殺してしまいました。
伊良部投手や高野投手のような、プロ野球の世界で成功した人でさえそうなのですから、圧倒的多数の活躍できないまま引退した選手のその後はいかがでしょう。
私が少年の頃活躍した、サーカス相撲と言われるほど奇手を連発して人気を博した栃赤城関は、関脇にまで昇りながら、年寄株を取得しようとせず、引退後は実家に帰って小説を読んだりテレビゲームをしたりして無為に過ごしていたそうです。
元力士仲間とゴルフ中に急死。
1997年、43歳の時です。
アスリートには誰にでも訪れる引退。
それに伴う第2の人生の選択。
私のようなお気楽サラリーマンには分からない、苦悩があるのでしょうねぇ。
伊良部投手はじめ無念に散ったアスリートのみなさんの冥福を祈ります。
相撲 栃赤城