社員全員が休日返上で働く企業だから成長できるし給料も上がる。たっぷり休んで、結果的に会社が傾いて人員整理するのでは意味がない。
日本電産の永守社長の発言です。
社員全員が休日返上で働かなければ成長しないのだとしたら、ずいぶん生産性が低いですねぇ。
私には無能自慢をしているようにしか思えません。
休みたいなら辞めろ、とも言ったとか。
これでは病人も出るし過労死もでるはずです。
この社長さん本人はそういう気迫で休日も休まず働いてきたのでしょう。
しかし世の中、そんなに丈夫な人ばかりではありません。
働けば必ず疲労するし、疲労したら休まなければ体が持ちません。
結果的に社員が病人だらけになったら、会社が傾くし、その前にばたばた辞めていき、会社は傾くでしょう。
頑丈な人は体力が弱い人の気持ちが分からず、気合が足りないとかやる気をだせ、とか言います。
生身の人間がそう簡単にやる気を出したりひっこめたりすることは不可能です。
そもそも仕事は生活の糧を得るためのもの。
生活が狂うほど仕事に熱中しては、本末転倒というものです。
というか、そもそも休みも与えなかったらそれは労働基準法違反であり、犯罪です。
社長は犯罪を奨励しようとでもいうのでしょうか。
中小・零細は休みもとらずに頑張っている、という声を耳にします。
それは犯罪自慢であって、秘密にすべきことですね。
企業の大小にかかわらず、法律に違反することは犯罪です。
企業を立ち上げようとする人は、労務関係の法律や規則を理解する必要があります。
私が勤める職場にも、10年前くらいまで、みんなが残業しているからなんとなく残業する、という悪習がありました。
私はその当時も、毎日一人、しれえっと定時で帰っていましたし、年次休暇は100%取得していました。
多分陰口は叩かれたのだろうと思いますが、陰口なんかいくら言われたって、私の耳には入ってこないからどうでもよいことです。
もし面と向かって付き合い残業しろ、という人が現れたら、ここを先途と私の正当性を強く主張できるからありがたいことです。
どっちにしても法律が私の味方ですから、誰も何も言えないのです。
でも今は、誰も付き合い残業なんてしません。
良い時代になったものです。