何でもないこと

文学

 生憎の雨となってしまいましたが、それでも平日と比べて、格段に気持ちが落ち着きます。
 休日と平日の落差が大きすぎて、生きているのは休みの日だけで、働いている日は死んでいるか、死んでいないにしても、ひたすら芝居を続けているように感じます。

 もしかしたら働くということは、収入を得るために必要だという以外に、休みの日のうれしさを倍加させるためにあるのかもしれません。

 今日も朝風呂につかったり、朝寝を楽しんだりしました。
 昼はイタリアンのコースで、ワインも少し嗜みました。
 そんななんでもないことが、とてつもなく幸せに感じます。

 これから精神科に行って薬をもらい、その後は晩酌です。
 真鯛の刺身となめろう、それにブロッコリーとフルーツトマトをいただく予定です。
 これもじつは何でもないこと。
 ただ平日と異なっているというだけです。

 休日と休日の間にある平日、じつは休日が夢のような生活なのではなくて、平日こそが夢の中なのかもしれませんね。