「歌手1年、首相2年の使い捨て」と言ったのは、故竹下登総理でしたか。
でも安倍・福田・麻生・鳩山・菅と、2年持った人はいません。
せいぜい1年ちょっと。
今なら「歌手1年、首相も1年」となるでしょうか。
安倍元総理は憲法改正や教育基本法改正に意欲を燃やす大型の政策を打ち出しましたが、悲しいかな、体が言うことを聞きませんでしたね。
お父さんの安倍晋三元外務大臣と一緒です。
体が弱い家系なんでしょうか。
福田元総理はやや乱心気味でしたね。
逆切れ辞任とでも言ったところでしょうか。
意外なのは麻生元総理です。
コツコツ真面目にやっていましたが、解散を先延ばしにしたせいで、選挙に敗れ、総理の座から陥落しました。
選挙という民意によって辞めたのはこの人だけですね。
鳴り物入りで官邸入りした民主党・鳩山前総理、霞が関埋蔵金から16兆円出てくるとか、日米中正三角形外交とか、それに付随する普天間基地移設を国外最低でも県外とか言って無駄に日米関係を冷え込ませたり、友愛なんていう気持ちの悪い言葉を、魑魅魍魎が跋扈する永田町で平気な顔して口にして宇宙人と陰口を叩かれたり。
私は歴代総理の中でこの人が最も向いていなかったのではないかと思っています。
そして、菅総理。
震災復興を旗印に支持率アップを目指しましたが、センチメンタルに「震災時の総理が自分であったことは天明だ」などと気色の悪いことをうっとりしながら言い放ち、結局は震災や原発事故の対応の遅れが原因で15%程度という、過去の例を見ない低支持率に喘ぎ、ついにはしがみついていた総理の座から降りざるを得なくなりました。
こう見てくると、ワンフレーズ・ポリティクスと言い切り口調で人気を博し、5年間総理を勤めた小泉元総理は、打った政策の是非はともかく、ガードが固く、身体壮健で、頭脳明晰であったことがわかります。
次に誰が民主党代表になるにせよ、任期は来年秋までの約1年。
もちろん再選される可能性がありますから、1年ちょっとの使い捨てになるかどうかはわかりません。
それよりも、民主党政権自体が、持ちこたえられないんじゃないでしょうかねぇ。
マニフェストに書いてあったことはことごとく実現できませんでしたし。
それにつけても政治家なんて因果な商売です。
当選するために誰にでも彼にでも頭を下げ、愛想をふりまき、晴れて国会議員になっても生き馬の目を抜く権謀術数が渦巻き、しかも次回の選挙で当選する保障なんてないのですからねぇ。
それでもお国のために国会議員を目指す人は、本当に立派ですねぇ。