私はコレステロールが高いということで、何年も薬を飲み続けてきました。
うつ病を発症した際、抗うつ薬の副作用と、病気のため寝てばかりいたため、身長165センチで体重53キロがベストだったのに、一年で74キロまで肥えてしまいました。
結果、コレステロールの正常値が130~219のところ、380まで行ってしまいました。
まさしくメタボリック症候群です。
血圧も上がり、コレステロールを下げる薬を40ミリも飲んでいました。
しかし、一昨年の父の死をきっかけに体重は激減し、1年で24キロも落ち、今は50キロあるかないかです。
その結果、コレステロールを下げる薬は40ミリから20ミリに減り、さらに10ミリに減り、5ミリに減り、このたびの血液検査で157まで下がったため、完全に薬を切ることになりました。
血圧の薬も同様です。
特に悪玉コレステロールは正常値が70~139のところ、60まで下がってしまい、コレステロールは肉体に必要な物質であることから、今度は逆にもう少し数値を上げようというのが内科医の考えのようです。
これまで二週間に一度診察し、二か月に一度血液検査をしていたところ、診察には来ないで良いから、三か月おきに血液検査に来るように言われました。
私の内臓は、見事復活を遂げました。
主にアルコールが原因のγーGTPだけが、正常値を少し上回っていますが、禁酒を命じられるほどではなく、お酒は控えめにしてください、と言われるだけです。
その程度のことで、酒飲みの私が節酒はしても禁酒などしようとは思いません。
世の中に 楽しみ多し しかれども 酒なしにして なにの楽しみ
という大酒のみだった若山牧水の歌もございます。
![]() | 若山牧水歌集 (岩波文庫) |
伊藤 一彦 | |
岩波書店 |
もっとも彼は、朝2合、昼2合、夜6合を欠かさない大酒飲みだったと言いますから、晩酌だけの私は足下にも及びません。
結局、43歳の若さで亡くなっています。
今の私より若くして亡くなったのですねぇ。
酒毒というのは怖ろしいものです。
肥えてあちこち悪くなるというのは本当なのだなぁと、実感しています。
体重が50キロ前後で落ち着いてから、もう1年、変わりません。
これをキープすれば、恒常的に内科にかかる必要は無いのだと思うと、やっぱり嬉しいですねぇ。
お酒は控えめに、とさっき内科医に言われたばかりですが、性懲りもなくウィスキーのロックをちびちびやりながらこの記事を書いています。
金曜日の夜、嬉しい検査結果ゆえ、いつもより多く飲んでしまいそうで、おのれの意志の弱さが嘆かわしいかぎりです。