どこの職場にも、ろくに働かず、だらだら過ごしてその分を若手や中堅がフォローする、という困った中高年がいるものです。
50代も後半になり、出世の見込みはなく、飽きがきた仕事ではモチベーションが上がらないのは当然で、かといって新しい仕事に挑戦する気などさらさら起きず、結局はただ出勤しているだけ、みたいなおじさんです。
早い人では、40代半ばあたりからこの症状が現れ、私もそろそろそうなるんじゃないかと戦々恐々としています。
事務仕事を20年以上も続け、その上モチベーションを維持し続けるというのは容易なことではありません。
何かが出来上がるわけでもなく、売上のように数字で目に見えるわけでもなく、なんとなくうまくいけば良くて、しかもうまくいって当たり前。
やりがいなんて感じられるはずもありません。
しかし、世の中の圧倒的多数の社会人は、とくにやりがいなんてなく、ただ食うためにたまたま縁があった仕事を漫然と続けている、というのが本音でしょう。
そして世の中は、そういったやる気のないおじさんの群れに下支えされていると言っても過言ではありません。
でも私は、やる気があるか、意欲があるかなんて、どうでも良いと思います。
やる気があろうとなかろうと、やるべき仕事を素早く正確に片づければ良いのです。
その際、あんまりやる気は無いほうがうまくいくと思います。
一歩引いて、冷めた目で仕事に当たることができますから。
要は結果が全て。
結果が良ければ、意欲があったか無かったかなんて、全く関係ありません。
私はやる気も意欲も無いけれど、目の前に仕事があるのが嫌だし、やり直しを命じられるのも嫌、つまり面倒くさいから、まずは面倒くさいことを素早く正確片付けるようにしてきました。
結果どうなるか。
仕事が増えるのです。
これは恐るべき悪循環です。
仕事が嫌だから素早くやっているのに、増えちゃうんですから。
ここは心を入れ替えて、やる気もないし仕事もしないおじさんを目指そうかと思っています。