長崎の路線バスで、優先席に座っていた高校生に腹をたて、60歳の女性が高校生の顔を傘で突くなどして、鼻を骨折する重傷を負わせていた、とのニュースに接しました。
たかがそんなことで?
気持ちが悪かったのかもしれないし、怪我をしていたのかもしれないし、高校生だから優先席に座ってはいけない、ということはありません。そうはいっても健康を害していないのであれば、老人に席を譲るべきでしょうね。
しかし60歳というのは難しいところですね。
60歳だと元気に働いている人も多いし、下手に席を譲ると、老人扱いするな、と怒られる可能性もあります。
推測するに、この高校生は、譲ろうかな、どうしようかな、と迷っていたのではないかと思います。
いずれにしろ、問答無用で暴力に及んだこの女が一方的に悪いですね。
女はマンション管理人として働いていた、ということですから、社会人としての最低限のマナーは弁えていたはずです。
それがいきなり凶行に及んだとは。
こういう事件は動機を説明しようとしても無理でしょうね。
強い怒りの感情にとらわれ、それを制御できなくなったということでしょう。
なんで?と聞いても本人にすら答えられないんではないでしょうか。
秋葉原の事件や土浦の事件、池田小の事件、古くは宮崎勤など、常人には理解不能な事件はいつの世も起こります。
この長崎の事件では、殺害にいたらなかったのが、不幸中の幸いです。
世の中ではなんでも起こりえる、先のことは分からない、ということを肝に銘じる必要があります。
私がもっとも強くそれを感じたのは、もう二十年以上も前、ベルリンの壁崩壊と、一連の共産主義諸国の壊滅です。