八十八夜

文学

 今日は八十八夜。
 立春から87日目。
 日本独自の雑節と言われていますね。

 一説には、季節外れの遅い霜が降りたりする時季とかで、農民に注意喚起するために設定されたとやら。

 また、この日摘んだお茶を飲むと長生きできるとも言われ、夏も近づく八十八夜、という唱歌がありましたね。

 霜なくて 曇る 八十八夜かな

 出流れの 番茶も 八十八夜かな

 いずれも正岡子規の句です。

 やっぱり霜やお茶を詠んでいますね。
 日本人にとっての八十八夜の代表的なイメージだったのでしょう。

子規句集 (岩波文庫)
高浜 虚子
岩波書店

 幸い、今朝、霜など降りず、暖かな日を迎えています。

 普段珈琲ばかり飲んでお茶を飲まない私ですが、今日ばかりはお昼の供は暑いお茶です。

 せっかく季節感を大切にする国に生まれたのですから、その時々の季節を楽しみたいものです。

にほんブログ村 本ブログ 純文学へ
にほんブログ村


人文 ブログランキングへ