今日は金曜日。
一週間で一番嬉しい夜が待っています。
しかも12日(月)は電気設備の点検のため、一斉休暇となります。
3連休です。
嬉しいかぎりです。
私の先輩は、土日祝日、それに有給休暇取得時の嬉しさを感じるために働いているのだ、と喝破しました。
その先輩も今は楽隠居の身。
ただし毎日が日曜日になってみると、お休みの日の嬉しさが感じられなくなって、休むことの有難みが無くなる、と嘆いていました。
では再び働きたいですか、と問うたところ、それだけは絶対に嫌だ、と言っていました。
なんだか矛盾しているような気もしますが、人間理屈でなんか動きません。
先輩の心の叫びとでも言うべき話です。
この先輩、じつは大層な苦労人です。
子供の頃に事故で片足を失うという悲劇に見舞われました。
職場ではちょっとした油断をして、停職6か月の処分をくらい、退職しました。
多分50歳くらいだったと思います。
しばらくはアルバイト生活を続け、再就職しますが、長続きしませんでした。
家庭では30年も連れ添った奥様が離婚届を置いて出奔。
50代後半になって婚活を始め、無事、再婚しました。
この先輩、生来明るい性格なのか、これらの試練に見舞われても、どこか明るく、日々の生活を楽しんでいます。
私だったら激しく落ち込むであろう人生の困難。
それすら乗り越えて再婚して、二人の生活を楽しんでいるご様子。
前の奥様との間には2人の息子さんがいますが、どちらも独立しているので、本当に二人きりです。
私もまた、子宝に恵まれませんでしたから、結婚して24年、ずうっと二人だけの生活で、それは結構気楽で楽しいものです。
もし、同居人が行方知れずになったら、私はどうなってしまうんでしょうか。
二人だけで24年も生きてしまって、もはや三人の生活も、一人の生活もできません。
まして婚活なんていう面倒くさいことはご免です。
いい年をして腹の探り合いから始めなければならないなんて、無理です。
若いころはそういうことを、恋の駆け引きなどと呼んで、楽しめたのでしょうけれど、そういう時代はとうに過ぎました。
私は凪のような状態で、しずかにちょろちょろ燃える火を囲んで、同居人といつまでも暮らしていきたいと思っています。
いずれどちらかが一人取り残されるわけですが、それが私でないことを、切に願います。