初雪の

文学

  首都圏は長いこと晴か曇りの日が続き、空気はカラカラに乾いていました。

 そのせいか、インフルエンザが大流行。

 私の職場は学級閉鎖のような状態になっています。

 幸い、私は感染していません。

 それが今日、久しぶりに雨が降りました。

 夜にかけて雨脚が強まり、深夜から未明にかけて平地でも雪になるところがある、との予報。

 23区は、初雪はわずかばかりですが、以前降ったと記憶していますが、千葉市はまだのはず。

  初雪の 底を叩けば 竹の月

  与謝蕪村の句です。

 初雪が降りやんで、月が竹林を照らしている、その底冷えのするなかの美しい情景を詠んで見事です。

蕪村句集 現代語訳付き     (角川ソフィア文庫)
玉城 司
角川学芸出版

 私が住まう千葉市が雪になるかは微妙。

 千葉は関東のなかでは温暖なほうですから。

 それでも、毎年1度や2度は雪に見舞われます。

 今年は降らないなぁと、残念なようなほっとするような気分でいました。

 例え降らなくても、気分だけ、雪見酒としゃれ込みたいものです。

 年が明けて日に日に忙しくなり、これから年度末までは怒涛の日々。

 せめては冬の楽しみを、素直に楽しみたいと思っています。