北方領土の日

社会・政治

 昨日は北方領土の日だったんですね。
 意識していませんでした。
 
 北方領土というと、もう20年も前、晴海ふ頭からフェリーで北海道に渡ったことがあり、その時、北方領土返還運動に行く、という元防衛事務官のじいさんたちに酒を飲まされ、さかんに北方領土返還運動に加わるよう説得されたことがあります。

 圧倒的多数の日本人がそうであるように、私は北方領土にさしたる関心は持っていませんでしたし、現在もそうです。
 日本が降伏した後のどさくさに占領された、と聞くと、憤慨しますが、領土問題というのはどこでもナイーブにならざるを得ません。
 日本には日本の言い分があり、ロシアにはロシアの言い分があり。
 
 実効支配している国が平和的にそれを譲るなんてことは、滅多にありません。
 
 沖縄や小笠原は珍しい例外ですが、これだって日本が米国の核の傘に入って、過大な米軍基地の駐留を認めて、米国の言うことは何でも聞いたからやっと返してもらえたので、全面返還とは程遠いものです。
 日本本土にだって、横須賀やら横手やら佐世保やらあちこちに米軍基地がありますね。
 大きな戦に敗れるということはそういうことなんでしょうね。
 軍事的には今も米国の属国としか言いようがありません。
 
 米軍基地はすべてお帰りいただいて、日本の国は日本の軍隊が守る、というところまで持っていくのが理想ですが、国際社会の情勢は複雑で、今米軍が日本から手をひかれては困ります。
 北東アジアに事が起こった時、自衛隊だけではおぼつかないでしょう。

 それでも、北方領土は日本の領土だと言い続けるしかありますまい。
 現状では返ってくることはないでしょうが、遠い将来、国際情勢が変化したら、もしかしたら返ってくるかもしれません。
 その日まで、念仏のように北方領土返還を求め続けましょう。

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