北朝鮮、ついに長距離弾道弾を発射しましたね。
午前10時頃沖縄上空を飛び、フィリピン沖に墜落したとか。
北朝鮮が目指していた高度や距離を達成できたかどうかは現時点では不明のようです。
これを受け、わが国政府や米国政府は北朝鮮を強く非難。
これから強硬な制裁措置を取る予定だそうです。
北朝鮮から拉致被害者が帰国してから早10年。
拉致問題はいっこうに進展せず、関係者は年をとるばかりです。
北朝鮮がどういう思惑でこのたびのミサイル発射を強行したのか、正直よくわかりません。
新聞などでは様々な解説がなされていますが、素朴な庶民感情として、国際世論を敵にまわし、国民は窮乏生活を強いられ、何も良いことなど無いと思うのですが。
しかし世の中、だれもが常識的な考えで動いているとは限りません。
魔術的思考に陥って、そこから抜け出せない人も案外多いものです。
ただそれが一国の指導者、もしくは指導層全部であった場合、ことは大問題です。
まして北朝鮮はわが国にとって永遠の隣国。
その隣国が魔術的思考で行動を決めたのでは、たまったものではありません。
拉致といい、ミサイル発射といい、ほとんど魔術的思考としか思えません。
20世紀後半は共産主義という魔術的思考の権化みたいなものが世界を跋扈し、多くの悲劇を生みました。
それに対し1980年代、米国はレーガン大統領の強い指導のもと、ソビエトに際限の無い軍拡競争を仕掛け、ソビエトはそれに耐えられずに根を挙げて、結局冷戦は西側の大勝利に終わりました。
日本では中曽根先生、英国ではサッチャー、西ドイツではコール、フランスではミッテランと、いずれもあくの強い指導者が米国を援護しましたね。
あれから20年。
今だに共産主義を名乗る国家が存在することが不思議です。
わが国は北朝鮮の庶民のためにも、魔術的思考しかできない共産党指導部による国家支配が早く終わるよう、圧力をかけ続けなければなりますまい。