卒業発表

精神障害

 今日、今週いっぱいで卒業されるリワーク生の卒業発表がありました。
 今週は、たった一人。
 二十代前半の、若い女性です。
 その言葉、激しく、胸を打ちました。
 その仕打ち、その状況、聞いているだけで、私の目には大粒の涙が浮かんではきえ、恥ずかしいのでした。
 組織が個人を追い詰めるさまが、まるでドキュメンタリーのように、私に迫るのです。
 彼女が若いからといって、ほろ苦い若さの思い出などと、言いますまい。
 若いか老けているかは、この際、何の関係もありません。
 一個のたましいが、組織の理不尽によってコテンパンに叩き潰されたのです。
 しかし幸いなことに、そのたましいは、今救われようとしています。今復活しようとしています。
 私たちリワーク生は、彼女の今後を見守る他、どうしようもありません。
 しかし、同じ境遇に身を置いた一人として、彼女のこれからが、幸せで、楽しみ多いものであることを願わずにはいられません。