南の子供が夜いくところ

文学

 今日はひどく寒いです。
 スーパーに買い物に行った他は、暖房の効いた自宅で静かに過ごしています。

 小説を読みました。
 恒川光太郎の連作短編集「南の子供が夜いくところ」です。

南の子供が夜いくところ (角川ホラー文庫)
恒川 光太郎
角川書店(角川グループパブリッシング)

 一家心中寸前まで行った親子が、20代にしか見えない、しかし120歳だと自称するユナという不思議な女に導かれ、タカシという少年と両親、それぞれが別の島で暮らし始めます。

 タカシが暮らすことになったのは、トロンバス島という南の島。

 トイトイ様という木の精や、ヤニューという魔物、フルーツ頭と呼ばれる頭部が様々な果物で出来た人々が住むフルーツ・タウンなど、不思議で魅力的な夢物語が繰り広げられ、惹きこまれました。

 最近この作者の作品ばかり読んでいますが、もっと読みたい、という感じです。