鳩山総理が、友愛社会の実現などと、愚かな言葉を吐いています。
すでに決まった補正予算から三兆円もの金額を無駄といって削減し、年収一億円の家庭も年収二百万円の家庭も一律に同じこども手当てを配ろうとしています。これをバラマキというのです。
三兆円の補正予算が削られて、泣くにも泣けず、怒るにも怒れず、ついには自殺にいたる者や、精神病を発症する者が多数発生することは、火をみるより明らかです。補正予算というものは、何も一部権力者の利益のために組まれたものではありません。何年にもわたる調査と、政治家の熟慮によって生まれたものです。それを一瞬にして闇に葬ろうとは、いかに選挙に大勝したとしても、許されることではありません。
来年度予算の編成によって、民主党の政策を実現すべきです。10月に入って新たに今年度予算を組み替えようなどとは、国家の会計制度を知らぬ愚か者の所業というべきです。
また、天下りといえば悪の権化のように言いますが、斡旋を受けた再就職と、公募による再就職の間に、どんな違いがあるでしょう。しょせん、同じ面子が選ばれるだけです。大体、国家公務員の定年が60歳で、年金の支給開始が65歳です。5年間、収入なしで過ごせというのでしょうか。公務員、会社員問わず、多くの高齢者は自身の経験を生かした再就職先を目指します。またそれが、社会にとって有用なことでもあります。昨日まであるジャンルのスペシャリストであった者に、定年を迎えたからといって、突然畑違いの職を探せというのでしょうか。あまりにも愚かです。
さらに、インド洋の給油活動を止める、とか言っています。日本は大きな戦に敗れた敗戦国です。世界史を見れば、そのような国は概ね二百年くらい、戦勝国の言いなりになるのです。経済大国などと言って、威張ってみても仕方ありません。アメリカの核の傘に守られている以上、外交的にはアメリカの言いなりになるしかありません。自ら防衛を専らにするのは理想ですが、あまりに非現実的です。
これら民主党の愚策が、是正されることを願ってやみません。
友愛?
