古典的現代Jホラー、「隙間女」

映画

 のんびり休暇を楽しむため、好きなJホラーを鑑賞しました。

 古典的な作りが安心できる、「隙間女」です。

 タイトルからして古臭く、B級感が漂っていますね。



 20年前に殺された女が、怨霊となって隙間から人を引きずりこむ、という恐怖譚。

 シマコと言うその怨霊、姿形が「呪怨」シリーズでダーク・ヒロインの地位を確立した伽耶子とよく似ています。



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 まぁ、それはともかく。

 元々は江戸時代の奇談・珍談を集めた随筆集、「耳嚢」(「耳袋」とも)に見られる古い都市伝説を基にしているようです。

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耳嚢〈中〉 (岩波文庫)
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耳嚢〈下〉 (岩波文庫)
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 それだけに、古典的な感じがするというのも当然なわけです。

 考えてみると、我々は隙間に囲まれて生きていると言っても過言ではありません。

 ドアの隙間、サッシの隙間、襖や障子の隙間、家具と壁の隙間。
 こういったところから現れ、人を引きずり込むとなると、隠れる場所はありませんね。

 で、シマコの遺体を見つけて供養すると、一件落着というのも昔風。

 しかし、そこは現代のJホラー。
 それではホラー・ファンが納得しません。

 シマコの悪霊は取り除かれたにしても、シマコに引きずり込まれた犠牲者が新たに悪霊となり、あるいは隙間女になり、あるいは隙間男となって新たな獲物を狙う、というオチ。

 そうなると、際限がありません。

 その救いの無さが、現代風と言えば言えるでしょう。

 気楽に観られて、そこそこ怖くて、安い感じが好感が持てます。

 また、AKB48アイドリングなどから、何人もの美少女が出演している点も、見所の一つでしょう。

 気楽にJホラーを観て怖がりたい、ホラー初心者向けかと思われます。

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