啓蟄

文学

   今日は啓蟄ですね。

  啓蟄らしく、20度ちかくまで気温が上がり、今日はコート要らずでした。

 私が予言したとおり、涙雨は昨日でやみ、今日は亡父の魂が極楽へと往生するのを寿ぐ陽気になりました。
 どこまでも強運な男です。

 啓蟄といえば、

 啓蟄や 日はふりそそぐ 矢の如く  高浜虚子

 と、いう力強い句を思い起こします。

 一方、  

  啓蟄の 蛇に丁々 斧こだま     中村汀女

 というのも、どことなく薄気味悪い感じで良いですねぇ。

 でも考えてみると、暖かさに土中の蟲どもが這いだしてくるというわけですから、もともと気味の良いものではありますまい。

 まぁ、蟲のことは考えず、春の訪れを寿げば良いのでしょうね。

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