啓蟄を侵略で

社会・政治

 今日は啓蟄だそうですね。

 なるほど、陽射しはたいへん強いようです。
 しかし冷たい北風が強く吹いて気温も上がらず、まだ虫たちは顔を出せないでいるようです。

 啓蟄や 日はふりそそぐ 矢のごとく

 という高浜虚子の句は、啓蟄を詠んで見事ですね。

虚子五句集 (上) (岩波文庫)
高浜 虚子
岩波書店

 

虚子五句集 (下) (岩波文庫)
高浜 虚子
岩波書店

 少しずつ春が近付くわが国では、うるさい隣国との間で険悪なムードが漂っていますが、実際に軍事行動に出ることなど想像もできません。

 しかし、ロシア軍はクリミア半島を事実上占領してしまいました。

 クリミアのロシア系住民保護なんて言っていますが、それは100年前の理屈。

 100年前は、帝国主義列強と言われた国々は、自国民保護の名の下に侵略を繰り広げ、より多く侵略した国が世界を支配し、尊敬を集めていましたね。

 わが国は遅れて帝国主義列強としてデヴューしたため、先輩方にずいぶんいじめられました。

 現在のロシアを見ていると、この100年の間に築きあげた国際秩序とは、いかにももろいものなのだと実感させられます。

 欧米諸国はロシアを非難し、制裁を、と喚いていますが、軍事的な制裁は無理でしょうねぇ。

 何しろ相手は巨大な軍事力を持つ大国ですからねぇ。

 イラクやアフガニスタンのようなわけにはいきますまい。

 厭な世の中です。

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