喫煙迫害

文学

 このたび中国政府が役人に対し、公共の場所での喫煙や勤務時間中の喫煙を禁じるお触れを出したそうですね。

 
 
 中国の喫煙人口は3億人を超え、しかもマナーが悪いとかで、国際的なイメージを上げたいようです。


 私はシガリロとかリトルシガーと呼ばれるタバコ大の葉巻を吸っています。
 日頃吸うのはブラック・ストーン・バニラという銘柄で、甘い香りがして、癒されます。
 また、私はよく、「喫煙者特有の匂いがしない」と言われるので、シガリロはタバコ臭くならないようです。

      



 5年くらい前までは普通のタバコを吸っていたのですが、オランダ人の知り合いができて、そいつが旨そうにこいつを吸っていたため、1本もらったところ、病みつきになりました。
 20本入りで1箱550円と若干高めですが、目の玉が飛び出るほどではありません。

 で、勤務時間中でも、2時間につき5分くらい、席を外して喫煙所で缶コーヒーなど飲みながらシガリロをくゆらせ、一休みすることを習慣としています。

 事務室内で喫煙が許されない以上、やむを得ませんし、そのことで注意されたこともありません。

 もし中国のように勤務時間中の喫煙を禁じられたらきついですねぇ。

 大体8時間の勤務時間中、片時も気を抜かずに働き続けられる人など存在しないでしょう。
 喫煙じゃなくても、お茶を飲んだり背伸びをしたり、お昼休みには昼寝したり運動したり、なんらかの方法でリフレッシュしているものと思います。

 禁煙運動も度が過ぎるとファシズムに見えてきます。

 かつて天下の悪法、禁酒法を作った米国なんて危ないですね。

 筒井康隆「最後の喫煙者」というドタバタSFがあり、これは禁煙運動が高度に盛り上がった結果、喫煙者が迫害されて立ち上がる、というシュールな作品です。

最後の喫煙者―自選ドタバタ傑作集〈1〉 (新潮文庫)
筒井 康隆
新潮社

 中国政府に限らず、人類の嗜好品文化としては相当古い喫煙文化をあんまり迫害すると、上の小説のようになっていまうんじゃないでしょうか?

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