今日で年末年始の休暇も終わり。
連休の最後というのはなんとも憂鬱なものです。
こればっかりは何年勤めても、抗うつ薬を飲んでいても変わりません。
そんな中、一時憂鬱を忘れさせてもらったのが、NHK-BS2の初春国立劇場歌舞伎中継です。
演目は「四天王御江戸鏑」。
通し狂言で舞台にかかるのは196年ぶりとか。
正月らしい派手な舞台でした。
平将門の息子、相馬太郎良門が葛城山の土蜘蛛の力を借りて宿敵源氏へ復讐を企てるスペクタクルです。
良門・土蜘蛛VS源頼光との駆け引き。
そして土蜘蛛と源頼光の家臣たちとの派手な大立ち回り。
ハリウッドのアクション映画もかないません。
以前、能の「土蜘蛛」を鑑賞したことがありますが、題材は同じでもストーリーはまったく違います。
能はシンプルでスタイリッシュな魅力があるのに対し、歌舞伎はとにかく派手でストーリーが入り組んでいます。
どちらもそれぞれに良いですが、こんな憂鬱な日には歌舞伎がしっくりくるようです。
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