国旗侮辱

思想・学問

 国士舘大学の21世紀アジア学部とかいうふざけた名前の学部で、ポスターの図案が問題視され、学部祭が中止になったと聞き及びました。


 日中韓の国旗がジグソーー・パズルの要領であしらわれ、真ん中のピースが飛んで日の丸の一部が欠けている状態になっています。

 わが国には、外国国旗への侮辱を罰する外国国章損壊罪というのがありますが、なぜか最も重要な自国の国旗、日の丸への侮辱を取り締まる法律がありません。
 私の考えでは、日の丸への侮辱を取り締まる法律が存在しないことに問題はないと考えていますが、外国国旗への侮辱を取り締まる法律が存在することは問題ありと見ています。

 国旗だろうと菊の御紋だろうと仏像だろうとアッラーの神だろうと、それを批判したりブラック・ユーモアにして笑い飛ばしたりすることに、何の問題もないはずです。

 ある価値観やデザインに対して批判や侮辱を頭から否定しては、それは言論弾圧というものです。

 現に80年代、米国ではよく日本車を破壊し、日の丸を焼く自動車業界の人々をニュース映像で見かけました。
 それを日本政府が政治的判断で抗議することは当然ですが、米国がそれを取り締まったという話も聞かないし、取り締まってはいけないでしょう。

 国士舘大学でくだんのポスターが問題視されたのは学生からの質問状がきっかけとのことですが、大学当局もだらしがないですねぇ。
 学問の府であるならば、自国の国旗が一部欠けたポスターくらいでがたがたぬかすな、と一喝してほしかったものです。

 一つには、学部祭の日中韓の関係を論ずるシンポジウムで、中韓の学者だけを登場させ、日本の研究者抜きだったことも問題視されたようです。
 日中韓の関係を論じるなら、当然三カ国すべての研究者がいるべきで、ポスターのデザインよりそっちのほうが問題でしょうねぇ。

 それにしても国士舘大学のお偉いさんは何を考えているのでしょうねぇ。
 オール・オア・ナッシングで学部際を取りやめにしちゃうとはねぇ。
 なんだか不気味な感じがします。

 堂々と学部祭を開催し、ポスターを逆手にとって日の丸や外国国旗への侮辱を取り締まる法律の是非を問う討論会でも開けば、よっぽど大学の宣伝にもなり、気骨を感じさせたでしょうに、残念です。

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