国連事務総長

社会・政治

 これまで国連の事務総長というと、アフリカや南アジアなど、いわゆる発展途上国出身の人が就くポスト、というイメージがありました。

 それだけに、先進国並みの経済力や軍事力を持った韓国出身の今の事務総長が就任したとき、なんとなく嫌な感じがしました。
 ある程度力のある国の出身者がその地位に就けば、自国に有利な運営をするのではないかと懸念したのです。

 で、今の事務総長、韓国出身者ばかりを枢要なポストに就けて米国メディアから批判されたり、事務総長主催のコンサートを開催して韓国のソウル・フィルを招いたり、名称をめぐって日韓が、というか韓国が勝手に騒いでいる日本海を東海と記したパンフレットをソウル・フィルが配布しても知らぬ顔。
 
 自国びいきが過ぎるようです。

 国連職員は国連のためだけに働く義務を負っており、出身国の利益を考えて行動することは厳しく制限されているはず。

 トップの事務総長が韓国流の縁故主義を貫いていては、国連職員の士気もモラルも低下すること間違いないでしょう。

 そして、先般の日本の歴史認識に関する言及。

 世界は多様であり、国が違えば歴史認識も異なるというのはあまりにも当たり前で、自国の歴史認識を他国に押し付けることなど不可能だし、もしそれを実行しようと決意した場合、相手国を占領するくらいの覚悟がなければできません。

 まして国連事務総長はより一層、中立的でなければなりません。

 嘘か真か、自身を世界大統領と密かに自称して喜んでいるとか。
 そんな野郎自大を絵にかいたような人が事務総長を務めていたら、国連は機能しなくなるでしょう。

 わが国の外務省が抗議したところ、「ある特定の国を指した発言ではない」、と言い訳したそうです。
 そんな言い訳、今となっては唇寒いというものです。

 わが国政府は一連の事務総長の行動や発言を、国連職員の中立性を定めた国連憲章第100条に違反しているおそれがあるとして、問題にする構えです。

 わが国では沈黙は金とか、まともに取り合うのは大人の態度ではない、などと言って言うべきことを言わずにきました。

 あまりにも馬鹿げた、空想的とも言える反日運動なんぞは無視すれば良いと思いますが、国連事務総長という重い立場にある人に対しては、きちんと反論しないと、世界はあの事務総長が言うことをわが国が支持していると思いこんでしまうでしょう。

 幸いなことに悪夢のような民主党政権は終わり、今の自民党政府は外交の何たるかを弁えているものと思います。

 あくまで紳士的、冷静に、理をもって、しかし時には笑顔で恫喝まがいのことをして、わが国の立場を主張すべきでしょう。


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