墓の下

その他


 来週の土曜日は義父の7回忌。
 それに備えて今日は墓掃除に行きました。
 墓地、荒れに荒れていました。
 年末に行って以来なので当然ですが。
 7回忌と言っても、私と同居人の2人だけでひっそりと執り行います。
 特別養護老人ホームに入居している義母はもちろん、叔父叔母たちはみな衰えました。
 プレッシャーをかけないために声もかけていません。
 義父は高卒で日立に入社し、働きながら夜学に通って学士様となり、65歳まで勤め上げたサラリーマンでした。
 転勤を拒んだために大した出世はしませんでしたが、愛社精神に満ちた、時代が求めたモーレツサラリーマンです。
 大田区在住だった義母と見合い結婚をして福島から上京。
 都内の社宅に住んでいましたが、千葉市に一戸建てを購入して移り住みました。
 二女をもうけますが次女は不幸にして難病のためわずか18歳で他界。
 長女は29歳の時に当時28歳だった私と結婚しました。
 初孫を切望していましたが、残念なことに私たち夫婦は子宝に恵まれませんでした。
 81歳で謎の感染症に罹患し、一か月ほどで帰らぬ人となりました。
 晩年は散歩と書道にいそしむ趣味人でした。
 どう生きようと、死んでしまえば焼かれて石の下。
 人生なんて呆気ないですねぇ。