夢魔

その他

 今日は朝から東京大学安田講堂で科学研究費助成事業の説明会。

 かったるい。

 15時には終って、東大近くのコインパーキングに止めておいた車を飛ばして、16時前には帰宅しました。
 
 その後、短い昼寝をしました。

 ひどく嫌な夢をみました。

 金縛り状態で、動けないのです。
 これはかなりの恐怖です。

 しかも、寝ているはずなのに、寝室の様子が見えています。

 見えているとは言っても、そのままの寝室ではありません。
 空間がゆがみ、物が散乱しています。
 私は起き上がろうと必死の努力を繰り返しましたが、虚しいばかり。

 そしてなぜか、若い頃へとどんどん時間が遡っていきます。

 うつ病発症前の元気だった頃。
 一人暮らしをしながら、複数の女性との悪い遊びに夢中だった頃。
 新人時代。

 さらには学生時代。
 高校、中学。

 そして私は、激しい後悔の念を覚えました。

 私はなんというつまらぬ人生を生きてきたのだろうか、と。

 しかし時間を巻き戻すことはできません。

 私はただ、まるで死を待つかのような残りの人生を淡々と生きるほかないのでしょうか。

 それは生きているというよりは、死んでいないといったほうが正しいような気がします。

 どれくらい経ったのか、私は動かない小指を必死で動かしました。
 すると、小指がわずかに動きます。
 意を決して、片足を思いっきり蹴り上げて見ました。

 同時に、はっきりと目を覚ましました。
 嫌な汗をたっぷりとかいて、頬には涙が伝っていました。

 夢魔に襲われていたのか、私の精神の暗部がそうさせたのか、本来気もち良いはずの昼寝が、ひどい体験になってしまいました。

 時折、こういうことが起こります。
 大抵、休みの朝などに二度寝、三度寝をむさぼり、明らかに寝すぎという時に起こるのですが、昼寝では珍しいことです。

 目が覚めても、何か嫌なものが私の周囲を徘徊しているような感じがして、落ち着きません。

 なんだか眠るのが怖ろしくさえ感じられます。