大暑

文学

  今日はですね。

  一年で最も暑い頃となります。
  学校がこの頃夏休みに入るのも暦と合っています。
  しかし、昨日今日と、ずいぶ涼しいですねぇ。
  実際の季節は暦どおりというわけにはいかないようです。  

 夏の月 皿の林檎の 紅を失す   高浜虚子

 夏の句に月を主役に据えるのは珍しいですねぇ。
 林檎の紅を凌駕する夏の月夜とはいかなるものでしょうか。
 街中に住んでいるので、実感することが難しく感じます。

 行水の 女にほれる 烏かな  高浜虚子

 惚れているのはカラスではなくて虚子先生じゃ?
 昔は庭先に盥を持ち出して行水なんかしたようですね。
 私もごく幼い頃は庭先で行水をしましたが、大人の女が行水をするという習慣はすでになかったように思います。
 今は行水をしたかったら、浴室で水シャワーを浴びるんでしょうね。
 私はこの時期、職場から帰ると風呂に入るのが面倒で、冷水シャワーを浴びたりします。
 皮膚がぴりぴりして気持ちよいものです。

 今年の夏はこのまま過ごしやすいんでしょうか。
 そうだといいですねぇ。
 職場は近頃流行りのクール・ビズで、あんまり冷房を効かせないんですよねぇ。
 昔は寒いくらい冷やしていましたが。

 海水浴に行きたい子どもや若者、海の家の経営者らは危機感を抱いているでしょうねぇ。
 私はなるべく涼しい夏を望んでいます。

虚子五句集 (上) (岩波文庫)
高浜 虚子
岩波書店


虚子五句集 (下) (岩波文庫)
高浜 虚子
岩波書店

にほんブログ村 本ブログ 純文学へ
にほんブログ村


本・書籍 ブログランキングへ